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HOME >> 診療科・部署紹介 >> 眼科

眼 科

医師紹介
氏 名 補職名 認定資格 所属医局 出身大学 専門分野
林 秀介 部長 眼科光線力学療法(PDT) 認定医
日本眼科学会 眼科専門医
臨床研修指導医養成講習会 修了
水晶体嚢拡張リング(CTR) 講習会受講修了
ボトックス使用登録医
大阪大学 大阪大学 眼科一般
林 信 医員
矢倉 達弥 医員
木下 雅貴 医員

 

視能訓練士紹介
樋口 裕起 千里 拓史 野口 優人 西岡 由加里

 

診療内容
症候分類
具体的傷病名
角結膜疾患 角膜炎、角膜潰瘍、角膜変性、円錐角膜、結膜炎、流行性角結膜炎、ドライアイ
白内障関連疾患 白内障、水晶体脱臼
緑内障関連疾患 緑内障、高眼圧症、急性緑内障発作
ぶどう膜疾患 虹彩炎、毛様体炎、ぶどう膜炎、脈絡膜欠損
網膜疾患 糖尿病網膜症、網膜剥離、網膜静脈閉塞症、網膜動脈閉塞症、網膜動脈瘤、硝子体出血
加齢黄斑変性、網膜色素変性症、黄斑円孔、黄斑上膜
中心性網脈絡膜症
眼瞼疾患 麦粒腫、霰粒腫、内反症、眼瞼下垂
その他 涙嚢炎、外斜視、内斜視、視神経炎、眼窩蜂巣炎

 

診療科の特色

 紀南病院では年間1,000件以上の白内障手術を行なっていますが、これまで基本的に入院で白内障手術を行なってきました。
その理由は
@都市部と比較し高齢の患者が多く、短時間の手術とはいえ体調の変化に注意する必要があるため。
A高血圧や糖尿病などの持病を持った患者が多く、手術中のみならず手術後に血圧や血糖が異常に変化し大きな問題につながるケースもありそれに対応するため
B白内障手術でも2,000人に1人が眼内に細菌などが混入し最悪の場合は失明に至る眼内炎という合併症を起こすとされており、 原因のほとんどが手術中・手術直後に細菌が混入するものであり、その期間を外気にあたらず清潔な病院内で過ごし 抗生剤の点眼を確実に行なうことが重要であると考えるため。
といった事が挙げられます。
 ただ大阪などの大都市を中心に、比較的若く高血圧・糖尿病などの持病がない患者に限りとの基準のもと日帰り白内障手術が行なわれることが多くなってきました。
紀南病院でも日帰り白内障手術をとの要望が多く寄せられてきたため、実施の方向で検討を進めておりました。しかし前述の理由で、 日帰り白内障手術の基準を満たす患者は少なく、かつ安全面においては入院手術と同様の条件で行なわなければならないことは言うまでもありません。
 ついては今回、これまで実績のある入院白内障部門と、新たな日帰り白内障手術部門とを統括し管理する白内障手術センターを立ち上げました。 入院白内障手術もセンターで一括し病棟管理を行なうことにより、入院期間のバリエーションが増え最短で両眼で3泊4日、片眼で1泊2日で手術を行うことが可能です。 日帰り白内障手術に関して最も懸念される全身管理に関しては、持病の悪化など問題が生じた場合には可能な限り速やかに院内の内科・外科を含めた、 全身状態に対応可能な科の医師が対応することを確認しております。
 当院の眼科的な管理に関しては、日帰り白内障手術の実績があり、紀南病院・眼科医局の所属する大阪大学付属病院・眼科と同内容とし、 かつ昨年度から大阪大学で使用されている最新の白内障手術装置と同じ機種を当院でも導入し手術を行なっています。 今後は使用する薬剤など細かい点も徐々に移行し、大阪大学で行なわれているものと完全に同じ手術・術後管理が紀南地方で受けられるようにしていく予定です。 また、帰宅後の術後状態の急変などに対しては、365日24時間の当直体制をとりセンターに電話連絡すれば休日・夜間でも眼科医の診察を受けられます。
 “安全かつ安心に”が白内障手術に関する当院の合言葉ですが、目に関してのみではなく、目は体の一部ですので、より進んで持病を含め体すべてに、 更には患者様のことを心配される御家族様にまで“安全かつ安心に”を実現したいとの考えから、眼科内だけでなく医師・看護師・事務員などすべての職員に 協力を仰ぎ白内障センターの立ち上げとなりました。時点ですべての面で最も安全に手術が受けられる施設になったものと考えておりますが、 当センターはこれで完全に形が定まったわけではありません。
 これに満足することなく運営開始後も繰り返し検証しより良いものになっていきますよう、紀南病院全職員のみならず患者様をはじめとする紀南地域の皆様とともに 成長し形作っていきたいと思います。

 

当科で取り扱える疾患
結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫などの外眼部、ドライアイをはじめとした眼表面疾患はもとより、白内障、緑内障、黄斑変性症など加齢に伴う疾患。
虹彩炎、ぶどう膜炎、視神経炎などの特殊な治療を要する炎症性疾患。
主な外来手術適応の疾患としては、白内障、霰粒腫、翼状片、眼瞼内反症、眼瞼下垂、斜視、腫瘍などの切除。またレーザーによる外来手術では、後発白内障、緑内障、網膜裂孔、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症、網膜動脈瘤、加齢黄斑変性など。入院による手術療法が中心となる主な疾患は白内障、進行したあるいは急性緑内障、網膜剥離、糖尿病網膜症。特に硝子体手術には力をいれており硝子体出血、網膜剥離、進行した糖尿病網膜症のみならず、加齢黄斑変性、網膜動脈瘤による網膜下出血新生血管抜去なども行う。また鼻涙管狭窄、閉塞による流涙、眼脂の症例では鼻涙管にシリコンチューブを留置したり、適応があれば涙嚢鼻腔吻合術も行うことができる。逆にドライアイに対して頻回点眼のみでは改善しない場合、涙点プラグの挿入、液体コラーゲンプラグの使用、自己血清点眼液の作製と使用なども行っております。
視能訓練士による小児の弱視、斜視への視機能検査も充実しております。
当院倫理委員会の承認ならびに当院産婦人科の協力のもと羊膜移植を、適応のある疾患に行っております。
近年増加傾向の加齢性黄斑変性の診断、加療には特に力を入れており、中心窩下に新生血管を伴う病変に対する唯一の治療法であるPDT(眼科光線力学的療法)に関しては平成18年11月に和歌山県としては初めて導入、現在まで県内で最も多くの症例で治療を行っております。
近年、眼科領域で話題となっている抗VEGF抗体:ビバシズマブ(アヴァスチン)に関しては、平成18年12月より当院倫理委員会の承認のもと適応外使用という形で県内で初めて導入、加齢黄斑変性・近視性を含む新生血管黄斑症・増殖糖尿病網膜症・新生血管緑内障をはじめとした難治性眼疾患への使用を行っております。
また、加齢黄斑変性症に対しては、PDT(眼科光線力学的療法)との併用療法も積極的に行っております。

 

検査等
視力、眼圧、細隙灯顕微鏡、眼底、視野、両眼視機能、複像、網膜電位、視覚誘発電位、眼底造影(フルオレセイン、インドシアニングリーン)、光干渉断層計(OCTオフサルモスコープ)、鼻涙管通水・ブジーなど

 

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